卵巣の凍結保存

昨日の新聞に、『不妊治療専門のクリニックが、白血病の女性の卵巣の一部を凍結保存した』という記事が載っていました。

放射線治療や抗癌剤の影響で、卵巣の機能が失われ不妊になることが多いです。
この女性は独身で、放射線治療を受ける前に、卵巣の一部を採取して凍結保存したのだそうです。
精子や卵子の凍結保存は、ほとんどの不妊専門クリニックで行なわれています。
卵子の凍結保存も、IVFが今までは既婚者でしか出来なかった(病院で同意書を書かされました)のが、今年の初めぐらいだったと思いますが、白血病などの血液の癌患者であれば、未婚者でも一部の病院で認められるようになりました。

このクリニックは、ちょうど今から一年前に、私が今後の不妊治療を考えるために相談しに行った、東京にある有名なクリニックです。
今まで私がお世話になった病院の先生方も、ここの院長先生のことはよくご存知でした。
このクリニックでは、今まで、国内で初の試みという治療法がいくつか発表されてきましたが、私はその度にかかっていた病院の先生に意見を聞くと、どの先生も「妊娠の確率はかなり低い」と言われていました。
1センチ程度の卵巣組織でも、移植が成功すれば約2年間は自然妊娠が可能になるそうです。
子供を持てるチャンスが残せて、自然妊娠が可能なんて夢のような話ですが、移植が成功する確率って、いったいどのくらいなんでしょう?

最後に通っていた病院で、私が妊娠する確率は1割と言われていました。
それでも6年間不妊治療を続けてきました。
たとえ確率が低くても、私なら、今までそうしてきたように、少しでも望みがあることであればチャレンジしているかもしれません。

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