ここ1ヶ月間で、アウトドア用の財布、仕事で使っていた扇子、そして普段使っている財布と、立て続けに３つを失くしてしまった！という50代の男性患者さま。

扇子と普段使いの財布は、奥さまからプレゼントされたものだそう。

「奥さまを大事にしていないってことかもしれないですよ～笑」

というのは、私の冗談ですが。

後日、アウトドア用の財布は、見つけた人が親切に事務所へ届けてくださっていて、無事に戻ってきました。

普段使っている財布は、遠方へ出張中のタクシーでの支払い時に無いことに気付き、「ここへ振り込んでくれたらいいよ～」と親切な運転手さんが言ってくださいました。
帰りの新幹線の切符は、他のところへ入れていたクレジットカードで購入し、なんとか新幹線に乗ることができました。

新幹線の中で、もう一度落ち着いてバッグの中を確認してみたら、隠しポケットの中から財布が出てきました。
いつもスーツのポケットに入れているので、隠しポケットに入れた記憶が無いとのこと。

「1ヶ月の間に財布を２つも失くしてしまったのは、怖いし、気持ち悪いです。
　扇子は本当にどこかで落としてしまったのかもしれないけれど、失くしたと思っていた財布は２つとも出てきました。
　財布だけに、なんだかすごく気になります。
　何か意味があるのか？
　祥子さん、調べることができますか？」

たま～に、こういった「何か意味があるのか？」的な質問を受けることがあるのですが、特に何にも意味はないこともあります。

さすがに財布２つを立て続けに失くすのは、怖いですね。

患者さまの身体から、何か情報が出てくるかな？と調べてみました。

すると、出てきたキーワードは、「お財布」「奥さまからのプレゼント」ということで、【自分の財産となっている大事なもの３つ】。

この３つが何なのか？患者さまと一緒に考えていくと、

①車
②家計（お金）
③奥さま

でした。

「車」をイメージしてチェックしてみると、患者さまの全身のエネルギーがブルブルと震え始め、目からは大粒の涙が出てきそうな感覚になりました。

「患者さまが今までと同じような感覚で運転していたら、もしかしたらどこかで、近いうちに事故を起こしてしまうかもしれないよ！ということかしら？」

と言うと、

「そういえば昨日行ったお店の駐車場で、バックで停車する時に、いつもならバックモニター＋肉眼で確認しながらバックするのに、なぜかこの時は肉眼確認をせずにバックしようとしていて、奥さんに『人がいるよ！』と言われて、ハッとしたんです」

50代になって、運転中の反射神経も落ちてくる年齢に差し掛かり、「気を引き締めて運転しなさいよ！」というサインなのかもしれません。

そして、もう１つは、今まで家計のことに関しては、すべて奥さま任せだった患者さま。
家にいったいいくらの貯金があるのか？銀行の通帳がどこにあるのか？も知りません。

夫婦で同じように歳を重ねてきて、万が一、奥さまが急に倒れたり、事故に遭うようなことが起こった場合、家計のことを何も知らないことで慌てるだろうということは、見えてきますね。

財布を失くしたら、誰でも「わー！どうしよう！？」と『パニック』になりますよね？

車を運転していて、事故を起こしてしまったら、『パニック』になります。
奥さまが急に倒れてしまったら、『パニック』になります。

財布を一時的に失くしたけれど、結果的には２つとも見つかりました。

◆車の運転に、今まで以上に注意すること！
◆家計の中身をしっかりと把握しておくこと！

財布を失くした時と同じように、実際はそれ以上に『パニック』にならないために、事前に予防や対策を取りなさい！

というサインだったのではないかな？と感じて、お伝えしました。

患者さまも、納得して帰られました。

さすがに財布２つも失くすのは、考えただけでも怖いですね。

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髙井 祥子
Sachiko Takai
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